2022/07/04

経理代行とは?業務内容からメリット・デメリットまで解説

経理代行とは?業務内容からメリット・デメリットまで解説

自社に経理人材が不足し、経理代行の利用を検討されていませんか?

経理は起業経営に欠かせませんが、人材が足りていなかったり、業務が属人化してしまったり、なにかと経営者の悩みが絶えない職種です。そのようなときに頼れるサービスが、「経理代行」です。

経理代行は、自社の経理業務を外部の業者へ丸投げできるサービスで、経理人材の人件費と比較して安く利用できるため、コストカットにつながります。

そこでこの記事では、以下のことを解説しています。

・経理代行とはなにか、なにを依頼できるのか
・経理代行のメリットとデメリット
・経理代行サービスを選ぶときのポイント

この記事を読むことで、経理代行についてのいろはが理解でき、正しくサービスを利用できるようになります。

自社にて経理代行の利用を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

経理代行について

まず、経理代行とはどのようなサービスなのか、経理の基礎とあわせてご紹介します。

そもそも経理の仕事とは?

経理は、会社経営を支えるお金に関する業務を請け負い、「日次」「月次」「年次」の3つの業務サイクルで日々の業務をこなします。

「日次業務」は日々の経費精算、「月次業務」は月の決算書作成、「年次業務」は年末調整や年の決算書作成などの作成があります。これらの業務で様々な部署と連携をとる必要があり、コミュニケーションに時間がかかることは、意外と知られていない点です。

経理代行とは?

経理代行とは、経理の一部またはすべてを外部委託(アウトソーシング)することです。経理のプロが代わりに業務をこなすことで、専門性が高いため知識が必要となる経理業務を着実にこなしてくれます。

また、本来であれば経理の人材管理にかかる「採用コスト」「給与」などといったお金よりも低額の料金でサービスを利用できる点も魅力です。

経理代行でできること

次に、経理代行サービスへアウトソーシング可能な業務について、1つずつ解説します。

会計帳簿の記帳

領収証等に基づいて会計ソフトに入力します。数ある経理業務のなかでも、一番基本的な業務です。

入金項目については、売上だけでなく補助金や助成金があり、支出項目については、判断の簡単なものから仕入など業種ごとに内容が異なるものもあります。また、単に入出金があったときではなく、入金や支出が確定したときに売上や経費とすべきものも多く、専門的な知識と集中力を必要とする業務です。

記帳業務を経理代行に任せることで、領収書や請求書など受け取るだけでよくなり、あとは決算書の作成に集中すればよくなります。

給与計算

給与計算は、社員1人1人の給与を正しく算出する業務です。給与計算でミスが起こると、勤務する社員のモチベーションダウンにつながりかねないため、正確さが要求されます。

また、1人分の計算に勤怠資料や各種手当・交通費・精算経費・扶養人数など多くの情報を必要とし、給与計算には、所得税や住民税・雇用保険・社会保険などの知識も必要です。

経理代行では、各社員の勤怠情報や扶養家族の情報、会社の就業ルールを共有することで、ミスなく給与計算を実施してくれます。

請求書発行

請求書発行は、会社ごとに決まっている締め日にあわせ、会社の請求関係全般をおこなう業務です。そのため、請求書の発行業務は一時点に集中する傾向にあります。

請求書作成から送付(送信)まで業務がタイトになりやすく、項目・単価・小計・総額・消費税など、ミスの許されない部分が多岐にわたります。

経理代行では、請求書の作成から発送まで一貫して対応可能です。

振込

振込は、取引先から送られてくる請求書に記載されている請求額にあわせ、金額を振り込む業務です。

請求書は、取引先から紙やデータで送られてきますが、紙とデータが重複することがあり、注意する必要があります。また、請求書の大きさは取引先ごとに異なることが多く、整理するだけでも一苦労です。新規の場合は、銀行や口座番号の登録など、振込準備にも手間がかかりますが、経理代行に依頼することでそういった煩雑な業務から解放されます。

年末調整

年末調整は、各社員の1年を通した所得が確定したタイミングで、源泉徴収された所得税の金額と実際に納税する必要のある所得税の差額を計算したのち、差額が多ければ還付、少なければ徴収する手続きをおこなう業務です。毎年、年末の11月から12月にかけておこなう必要があります。

経理では年末調整以外にも年末おこなうべき業務があるなか、細かい対応の多い年末調整に時間をあまり割けない場合は、経理代行の利用がおすすめです。

ただし、税金に関わる業務のため、税理士が在籍する経理代行業者へ依頼しなければならない点に注意する必要があります。

売掛金・買掛金管理

企業によっておこなわれている「掛取引」の管理をおこなう業務です。売掛金・買掛金は会社の債権と債務に直結しているため、企業では欠かせない業務となっています。

経理の人材が不足し、会社の売掛金・買掛金管理が煩雑となっている場合は、経理代行への業務依頼がおすすめです。

決算申告

決算申告は、一定期間での企業単位の収入と支出をまとめ利益・損失を確定させ、確定した内容から納めるべき税金を計算して確定申告を実施する業務です。

会社としても締めの時期に発生する業務であり、他の業務で手一杯の場合は、単発で依頼をできる業者もあるのでおすすめです。ただし、年末調整同様に税理士が在籍する業者でなくては依頼ができないので、注意する必要があります。

経理代行でできない業務もある

ここまで経理代行でできることについて説明してきましたが、反対に「経理代行でできないこと」もあります。経理代行でできないことは、主に以下の3点です。

・資金調達
・予算管理
・資金運用

これらは、企業の財務・経営企画に関わってくる部分のため、経理代行業者が請け負うことはできません。経理代行の利用を検討されている方は、何を依頼できて何をいらいできないのか、正しく理解しましょう。

経理代行のメリット

経理代行とはなんなのか、ご理解いただけたでしょうか。次に、経理代行を利用するメリットとして以下の3点を解説します。

・人件費をかけずにリソースを確保できる
・ミスが発生しない
・本業に専念できる

人件費をかけずにリソースを確保できる

最大のメリットともいえるのが、「人件費をかけずにリソースを確保できる」ことです。

経理の人材を雇用しようとすれば、人材を探すための時間・採用コストと、採用してからの人件費・教育コストが発生します。しかし、経理代行であれば最低限の金額で自社の経理を丸投げできます。

スタートアップの企業や、経理の人材をすぐに雇用することが難しい企業などは、経理代行を利用すべきです。

ミスが発生しない

経理代行サービスを利用すれば、経理上のミスが発生しない点もメリットです。

経理には専門的な知識が必要であり、法改正にも随時対応する必要があるため、経理担当者は常にインプットし続ける必要があります。そして、正しい知識がなかったり、業務への集中力が途切れたりすることで、ミスが発生することも少なくありません。

しかし、経理代行サービスを利用すれば、「経理のプロ」が常に自社の経理を請け負ってくれるため、ミスの発生がなくなります。

本業に専念できる

経理代行サービスを利用することで、自社の経理業務に時間を割く必要がなくなるため、その他の本業に専念できます。

特にスタートアップの企業や中小企業でありがちなのが、膨大な経理業務を少人数でさばいていかなければならないことです。この場合、業務時間のほとんどを経理に使わなければいけなくなり、社員1人1人の負担が大きくなってしまいます。

そこで役立つのが、経理代行です。経理代行へ自社の経理業務を任せることで、社員が別の業務にてをつけられ、会社全体で生産性が向上につながります。

経理代行のデメリット

一方で、経理代行にはデメリットもあります。3つのデメリットについて解説します。

アウトソーシングによるコストがかかる

経理代行は、経理の人材を新しく雇用することに比べればコスト削減となりますが、それでもある程度のコストがかかります。
自社にとってどちらのほうがコストカットにつながるのか、実際に経理代行業者へ問い合わせ確認するのがおすすめです。

社内の経理人材が育たない

経理代行サービスを利用すると、自社の経理人材が育ちません。

経理部門を持ち、すべて自社で経理業務を済ませる企業では、基本的に内部にてノウハウが引き継がれます。しかし、経理代行によって外部で経理業務がおこなわれる場合、社内での引継ぎはなく、ノウハウが蓄積されない状況が続きます。

そのため、社内にて経理部門の確立を望んでいる企業には、経理代行は向いていません。

情報漏洩のリスクがある

経理代行には、情報漏洩のリスクがあります。外部の経理代行業者に、自社の経理に関する情報や社員の情報を渡さなければいけないためです。

万が一経理代行を依頼した業者が情報を紛失したり、送り先を間違えたりすれば、情報漏洩に繋がりかねません。

そのため、経理代行を依頼する業者を選ぶときは、セキュリティ面について必ず確認し、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

経理代行サービスを選ぶときのポイント

では、経理代行サービスを選ぶときのポイントを解説します。考慮していただきたいポイントは、以下の3点です。

・コミュニケーションの取りやすさ
・セキュリティの安全性
・自社の経理代行をどこまで依頼すべきか

コミュニケーションの取りやすさ

コミュニケーションの取りやすさは、経理代行に限らず外注の際大きなポイントとなります。コミュニケーションが取れない業者へ依頼してしまうと、ストレスが溜まりかねません。

また、コミュニケーションを取る手段についても確認してください。たとえば、メールなのか、電話なのか、SlackやChatworkといったチャットツールなのかといった点です。現在は無料のチャットツールでも便利なものが数多くあるので、そういったチャットツールを選び連絡手段として利用されるのがおすすめです。

セキュリティの安全性

セキュリティの安全性についても、必ず確認しましょう。

前述したように、経理に関わる情報には企業の経営情報や社員1人1人の情報が含まれます。そのため、セキュリティ体制が万全でない経理代行サービスを利用することで情報漏洩のリスクが高くなるため、注意が必要です。

セキュリティに対する意識の高い業者に経理代行を依頼しましょう。

自社の経理代行をどこまで依頼すべきか

自社の経理業務をどこまで依頼するのかの見極めは、大きなポイントとなります。

経理代行サービスに対して何を依頼するのかによって、料金・プランが異なってくるからです。自社が抱える経理上での課題を明確にし、どの部分を代行してもらえば業務がスムーズに進んでいくのかを考える必要があります。

経理代行サービス「raku-TiAn」の特徴

最後に、経理代行サービス「raku-TiAn」についてご紹介します。

raku-TiAnは、株式会社TiAnが提供する経理の総合コンサルティングサービスです。

raku-TiAnの特徴は、ご利用前に「経理のプロ」がヒアリングをおこなったうえで、会社が抱えるお悩みごとに最適な経理改善方法や、実際に経理代行を実施する項目をご提案し導入する点です。

また、導入後も会社ごとの業務フローを見極めながら改善を進めていくため、一度改善したら終わりでなく継続的なサポートもしております。会社ごとに様々なニーズやケースに合わせて導入できますので、安心してご依頼ください。

raku-TiAnに関する詳しい情報は、下記ページにてご紹介しております。

https://raku.tian.jp/

まとめ

いかがでしょうか。経理代行とは、自社の経理業務を業者が代わりに実施するサービスです。

経理代行を活用することによって、経理の採用コスト、毎月の経理コストを抑えるだけでなく、本業に集中できる環境を整えられます。

経理のDX(デジタルトランスフォーメーション)加速により、経理の仕方や手段も増える一方、そのなかからどのように経理を進めていくのが最適なのか、難しい選択です。そのような場合でも、raku-TiAnは会社ごとに最適な経理代行をご提案できます。

「依頼したい内容が決まっている」「どこから手を付ければいいか、選択肢が多すぎて分からない」など、どのようなケースでも、まずはお気軽にraku-TiAnへご相談ください。

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